次にやってきたのは、かの有名なクラブ「PURE」
さすがに、昼間は人がいないな。
入り口に火柱。
ネットの口コミによると、今最高にホットなお店らしいんだけど……。
ま、まだ昼だし。
「ヘーイ! バッドボーイず!!
来週のデートの、下調べかーい!?」
店内は派手な照明と、微妙なテンションのDJ。
そして、お客は俺達だけ。
昼だからだよね。
お客がいないって事で、ちょっとだけDJをやらせてもらうことに。
うまく出来たら、雇ってくれるって!
よぉーし。
「このレコードを回せばいいんだろ? 簡単簡単」
あのー、スミマセン。
誰か聞いて下さい……。
いや、むしろ、聞けよ!
チャーリーどころか、DJのお兄さんもどこかに行っちゃった。
あ、向こうのバーのバーテンさんが、聞いててくれた。
すごい笑顔で……。
すごすぎる笑顔にかえって緊張して。
「うわわっ!」
ヘッドホンが手から滑った!
”ギュオンッ ピーーーーーーーーーッ”
やべ。
レコードの上でバウンドしちゃったよ!
”ガガガガッガガガガガ!!”
なんとかキャッチ。
て、うわぁ!
レコードの針、腹で思いっきり押さえつけちゃったよ!!
傷、いってない?
針、折れてない?
やばいなぁ……。
「エヘヘ……」
大丈夫大丈夫。
誰も見てない。
誰も……。
うん。あのバーテンも、笑ってるだけみたい……。
さっきから微動だにしてないのが、怖すぎるけど。
その頃のチャーリー。
屋上のホットタブで、知らない人と人間関係について語ってた。
付き合い悪いなぁ。
そして俺は。
「あんた、音感なさ過ぎ! それ、盆踊り?」
いつの間にかやって来たお客さんに、ダメ出しされました。
DJのバイトも、無理っぽい。
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