「くっそシンクが!!!」
さあ、月曜日。
今日からまたお仕事です。
シンクが壊れたけど、修理している時間はありませんね。
そして。
「こんなもの、こうしてやる! ふんぬ!」
請求書まで湿った地面にたたきつけられました。
「けっ! はした金の請求で、こんな湿気た場所まで来る身にもなりやがれ」
郵便のおばちゃん、はんぱなく性格悪そう……。
そして仕事を済ませてまっすぐ帰宅。
今日も当然、仕事メーターは午後から下降線でした。
夕飯は好物のサラダを作ります。
「くそっ! 貴様まで俺に冷たく当たるのか!」
シンクが壊れたままだと、お皿が洗えない……。
とにかく修理だけでもしておきましょう。
巧さんの機嫌は、まさに最悪です。
(もういやだ。こんな生活……)
日曜日に家をピカピカにしたはずだったんだけどなぁ……。
床の水は夜のうちに乾くでしょうから、とりあえず寝ます。もう。
火曜日。
じりじり下がり続ける仕事メーター。
薄給なので、そう毎日スパに通うわけにもいきません。
ほかの気晴らしを探して、湿地帯の丘にあるお家にお邪魔しました。
残念ながら住人は外出中。
外にトランポリンがあったので、帰ってくるまで使わせてもらおう。
(警察呼んでもいいのかな……)
あ、帰ってきた。
でも巧さんの体力が限界に来ていたので、挨拶せずに帰ります。
今週末にでも、改めて遊びに来ようかな。
こちらのお宅には発明台があるので、スキル上げに貸してほしいんですよね。
水曜日。
まだ能力メーターの下がり幅を最小に抑えられています。
今日はジムで気晴らし。
「ぐへっ」
……気晴らしになるかな。
巧さんがランニングマシンで歩いているというのに、こちらのマシンではさっそうと疾走するおばあさん。
かっこいいですね。
この人、犯罪キャリアでトップの人だったっけ。
タトゥーだらけのお兄さんもいたので、ご挨拶。
怖そうなお兄さん同士、友好を深められれば幸い。
そういえば巧さん、まだ友達らしい友達がいません。
うなじに、ブレイクハートの入れ墨。
このお兄さん、過去に何かあったのでしょうか。
「姐さん、かっけーです」
「あたしをナンパするなんて、五十年早いんだよ。坊や」
かっこいいおばあさんとも話しておきます。
どうせ一匹狼なんだから、広く浅いシム付き合いをしておきましょう。
顔見知りで充分。必要以上に仲良くならないでもいいのさ。
もしもそ。
わびしい夕食。
木曜日。
昨日のジムでの気晴らしが裏目に!
筋肉痛に苦しめられてのお仕事です。
バカなことした。
「というわけで、俺は何とか木曜日まで生き延びたぜ」
「兄ちゃん、生きるのに不器用すぎるよ」
今日の気晴らしは、癒しのベイレス家訪問。
テイ君とお話です。
「今日は両親、ちゃんと家に帰ってるんだな」
「夜遊び飽きたんじゃない?」
かあちゃんが隣で寝てますが、気にしません。
読み聞かせでテイ君を寝かしつけるのが、ベイレス家訪問の〆です。
(なんとか一週間を生き延びた……)
金曜日。能力メーターは惨憺たるものです。
幸いまた、科学施設見学の引率のチャンスが来てたので、マイナス値はゼロに戻るでしょうが……。
昇進とかまず無理ですね。この調子じゃ。
まっすぐ家に帰る気もしないので、地元パブによります。
今日は人けがないなぁ。
(ほかの仕事を探すか?)
土曜日。
やけになった巧さんは、仕事のチャンスを破棄。
こうなったらどこまで能力メーターが下がり続けるか、確かめてやりたい気持ちです。
「また壊れるし!」
よく壊れるシンクのおかげで、巧さんの器用さスキルがじわじわ上がっています。
「……」
モップ掛け。
そういえば、ほったらかし気味の庭の世話もしなきゃ。
なんだかんだで時間が過ぎ、街に出たのは日が暮れたころ。
おや、今日はにぎわってますね。
子供まで来てる。
お父さん、なにもダンススペースでミルク上げなくても。
「お前も来てたのか」
「おう」
悪い黒お兄さんも来ていました。なぜか半裸で。
すごい刺青だな。
良い白お兄さん。
こちらとも少し話しておきます。
巧さん、性格はひどいけど「悪く」はなにのよ。
タトゥーのお兄さんも来てました。
「おやっさんまで、来てたんですか」
「悪いけど、話しかけないでくれる?」
ダドリーさん、いつの間にかセレブになってました。
(ベイレス家は、明日にしようかな)
すっかり遅くなりましたが、帰宅。
なかなか楽しい土曜日でした。
前へ / 次へ
PR
トラックバック
トラックバックURL: