日曜日。良く寝たー。
今日はずいぶん早起きできたな。
まだ外が暗いや。
宿題……。
夜にやりゃいいよな。
「お早う。姉貴も、今日は早いんだな」
「休日くらい、早起きしなきゃね。
この間の財テクアドバイスがどうなったのかも、ちょっと気になるし」
「相手の人、儲かったの?」
「……また音信不通になっちゃったみたい」
姉貴、本当に何やってんだか。
「あのさ、俺今日、ダウンタウンにバイト探しに行こうと思ってるんだけど……」
「一人で行くのはダメだからねっ!」
やっぱり……。
というわけで、友達同伴で行くことに。
といっても俺が誘えるのは、今のところ一人しかいないなぁ。
「よう、チャーリー。今日ヒマ?
よかったら、付き合って欲しいんだけど」
(ダウンタウンに、ティーンがバイトできるような所あったかなぁ。
てか、あいつがあそこでバイト始めると、私もダウンタウンで仕事やりにくくなっちゃうんだよなぁ)
「姉貴、チャーリーが一緒に行ってくれるって」
「……あ、そう。
まぁ、気をつけてね。私は今日も家で、ミシンやってるから」
ネットで軽く下調べ。
ダウンタウンは広いから、見てまわる店の目星をつけとかないとな。
”ピンポーン♪”
チャーリーが来たみたい。
「おはよ」
「ヴァズさん!
ダウンタウンでバイトって、信じられないっすよ!
大都会の光と影っすよ! コンクリートジャングルっすよ!」
相変わらず、面白い顔だなぁ……。
「都会だから、仕事の口も見つけやすいんじゃないか。
とりあえず、行ってみようよ。コーヒーくらい奢るからさ」
「自分、コーヒーよりはココアがいいっす」
「OK。商談成立。じゃ、行こう」
初めてやって来たシムシティーの中心街。
ここは、「ハンスの仕掛けドア会社」って所。
こんな名前だけど、実は洋服屋さんなんだよね。
一体何階建てなんだろう。
大層な外観に反して、中は狭くて地味だった……。
レジにも、慣れた風のバイトがすでにいるし。
他を当たった方がいいのかな。
ところで、レジの後ろの4つの扉はなんだろう。
「それ確か、非常用出口の扉っすよ」
「この扉全部が?」
「高校のうわさによると、そのうち2つの扉がハズレで、外に通じてないとか」
「……」
そんなところで当たりハズレされても、嫌過ぎる……。
この店は、本気でパスした方がよさそう。
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