「エスプレッソ一つ……」
その後も色々なお客さんが続々と。
男だか女だかよく分からない人や……、
「有機栽培のコーヒー飲みに来たわよ~」
ストリーキングの人と紙一重なシムまで。
ここに来るまでに、よく警察に捕まらなかったなぁ。
「変態は帰れ!」
「え~。わたし変態じゃないも~ん」
コーヒーを買わないシムと変態シムは、容赦なく追い返す。
相変わらず毅然とした態度のコーヒーショップ。
「ご苦労。閉店時間だから帰っていいぞ」
「残業とかないですか?」
「余分に出す金はない。とっとと帰れ」
「ちぇっ」
昨日は寄り道してひどい目にあったからな。
今日はまっすぐ帰ろうか。
まっすぐ……。
雪も降ってきてるし、コンビニによっていくくらいはいいよね!
(ゲームかぁ。
うちはテレビないけど、パソコンでもゲームできるんだよな)
(シムズ3ばっかりじゃ飽きるし、他のゲームも欲しいなぁ)
だがここで、我が家の家計が頭をよぎる。
うん、何も買わずに帰ろうか。
家につく頃には、だいぶ吹雪いてきた。
手紙が着てるから、取っておこう。
「請求書……」
あれだけたくさん物がある家に住んで245$だから、意外と安いのかも。
88$の請求書に四苦八苦していた一昔前の感覚が、うそみたい。
「ただいまー」
姉貴の姿が見えない。
下かな?
「あ、やっぱりここだったんだ」
「あら! お帰りなさい!!」
「トレーニング?」
「休日を優雅に過ごして家に帰った後、自分がスポーツ選手だったこと思い出したのよ」
足が、スポーツ選手の足じゃない気がする……。
「ところで、ビューティーサロンに行って来たんだけど、分かる?」
イメージチェンジが僅か過ぎて、俺にも違いが分かりませんでした。
「ふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー~~~~~~」
風呂でようやくリラックス。
「あ、そういえば今日は何事もない一日だったな……。
やっぱり平和が一番だよなぁ」
明日もそうだといいけど。
風呂上り。
珍しく時間があったので、宿題なんぞに手をつけてみる。
「……え~と。
やべ、掛け算忘れてるかも……」
宿題その7はやる気が出なかったので、宿題その6を開いてみる。
「忘れたのは、掛け算だけじゃなさそうだな。
ラマ革命が起きたのは、シム暦何年だっけ?」
「ラマっつーか、あのペテン師ムカツクし!!」
突然昨晩のペテン師を思い出す。
「だめだ。また今度にしようっと」
こうして汚れ一つ無い真っ白な宿題が、溜まっていくのです。
一方こちらは。
「お、お、お?」
ダイエット成功!!
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