「何話してるの?」
「ちょっとね」
「うん、ちょっとね」
アルマンドさんも仕事に出たので、コラリアさんが隠し部屋から出てきました。
「ブリお嬢様、ミルクのお時間ですよ」
「ケントさんいつも悪いわねぇ。がつがつ」
「はぐはぐはぐ」
相変わらず家事をしない主婦二人。
「お嬢様、もう一本ご用意してますぞ。ささ、ぐぐっと」
「はいでち……」
それにしても、なぜ執事は2連続でミルクを与えようとするのか。
「ちょっとお宅、においますわよ!」
「またぁ?」
真昼間に苦情です。
その頃の台所。
仕事が多いせいか、お皿が腐臭を放ってました。
ケントさん、例によっていやいや掃除を始めましたが。
「おばあちゃんがお歌を教えてあげましょうね~」
「ね~!」
「あ、私もそういや親から教わったかな。
こうして脈々と歌い継がれていくんだねー」
「トイレトイレっ!」
のどかな昼下がり。
「僕のシーポート計画が……」
アルマンドさん、シーポート建設計画でしくじって降格してしまいました。
「な~にがカナリア繁殖地だ!
トラック増やすよりシーポート作った方が、地球の環境に優しいじゃないか~!!」
「降格させられたのに、なに楽しそうに歌ってるのよ」
楽しそうじゃありません。
このあと彼は泣きました。
一時間後。
タラちゃんとコナーさんが帰宅。
タラちゃんが同僚を連れ帰ってきました。
素敵な人だったら婿候補にと思ったんですが、これはないな。
今日はタラちゃんの引越しパーティーの予定です。
アルマンドさんにご馳走を作ってもらうことにしました。
「僕、退職したら料理の本でも出版しようかな……」
「お帰りなさいませ旦那様。
一人で映画鑑賞でございますか? 一人で」
「……そこ強調しなくていいよ」
奥様方はブリタニーを連れて、外の公園へ。
「うまーっ!!」
「違うよ。これはラマよ」
「えへっ。ママ、みてゆー?」
「見てるわよー」
寒そうなので、ちょっと遊んだだけで中に入りました。
さて、パーティー開始です。
「ジンジャー! 来てくれてうれしいわ!!
この間結婚したと思ったら、もう赤ちゃんが出来たのね!」
「大家族目指してるから、早めに産んでいきたいの♪」
「えっと、どなたかしら……」
「ジャスティンだよ」
ジャスティン君の変身ぶりに戸惑うタラちゃん。
十代からの友達同士で、楽しく過ごしましょうね。
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