さて、友達の家にやって来た。
夏だから当たり前だけど、日差し強ー!
家の前、植物でごちゃごちゃしてる……。
「おはよっす」
「おっす、チャーリー。今日は呼んでくれてありがと。
うちの姉貴、ミシンがあるから夕方から行くって」
「了解っす」
「友達来たってー?」
家の中から、人が……。
チャーリーのお姉さんかな。
「友達これね?」
「うん」
なんて立派なアフロ!
さすがチャーリーのお姉さんというか、なんというか。
それにしても、すごい格好だね……。
「いらっしゃい。兄弟だけの気楽な世帯だから、リラックスしていきなさいね。
じゃ、これ以上暑くならないうちに、早速始めてもらいましょうか」
「?」
何を始めるの??
チョキチョキチョキ……
生垣の手入れ…………。
ブチッブチッブチ。
畑の雑草むしり。
「そっちのラベンダーもお願いよー!」
「はい……」
「持つべきものは、弟の働き者の友達よね。
これで今年の夏は、ちょっと楽が出来るわ」
お姉さまは優雅に日陰で新聞。
水遣りしたばかりの植物が、清々しさとほのかな冷気もはなって、あそこはとっても気持ちがいいと思う。
「くそー、チャーリーの奴! ……嵌められた」
庭仕事に駆り出されることになろうとは。
それにしてもどうして、世の中の姉というものはこう……。
優しいお姉さんも確かにいるらしんだけど。
希少種?
「生垣の手入れ、終わりましたよー」
「お、ありがとう」
家の中もごちゃごちゃしてるなぁ。
この棚の上なんか、カオス。
こんなところに放置された宿題が2冊。
チャーリーも、あんまり宿題やってないんだな。
ジョキジョキジョキ。
果物の木の手入れ。
「弟まだ仕事してるみたいだから、家の中で待ってて。
あとは、この家の庭で色々楽しむといいわ」
「はーい」
「庭にテントあるから、そこに泊まるといいし。
今夜、ちょっと天気が崩れるみたいだけど、テントの中なら平気よ」
「あー、天気悪くなっちゃうんですか」
それは残念。
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