「くうぅ~っ!
黙って聞いてりゃ、人が一生懸命作ったマイホームを散々けなして……!!」
「何が七面鳥よっっ!! あんたにゃ、これで十分だわっ。
食らえっっ!!!!」
「あひゃっ?!」
姉貴の水風船が炸裂。
私立学校の校長は、鬼の逆鱗に触れたんです。
「デザートはこれよっ!!」
「むべべっ」
さらに往復ビンタ。
「どの家でも下にも置かないおもてなしと、豪華夕食で歓迎されると思ったら、大間違いよっ!!
大体なんであんたを満足させなきゃ、私立校に入れないわけ!?
納得いかん!!」
「それは私が私立学校のトップだからです!!
そんなことも分からないのか、この妖怪雪女!!!」
「なぬ?」
校長、ようやく反撃体制。
「あんたみたいな親を持つ子なんて、たかが知れてますねっ!
そんな子どもには、我が校には来て欲しくありません!
腐ったミカンはひとつあると、どんどん周りを腐らせていくものですからっ!!!」
「ちょ、それ典型的なダメ教師のセリフ……!」
「私は教師ではないっ。校長だっ!!!」
「お黙り! 腐ってるのは、あんたのカエルの卵みたいな目玉よっ!
この節穴野郎ーーーーーーー!!」
そして始まる大乱闘。
「校長パーンチ……ふぐっ!!」
「そんな短い手が届くかっ!!!」
「だいたいNPCの癖に、勝手に美麗カスタムヘア使ってんじゃねーわよっ!!
この出来損ないの鬼太郎オヤジ!!」
「どんな髪型しようと、私の勝手だーっ!!!」
妖怪もどき同士の大決戦?
それよりこの二人、当初の論点をすっかり忘れているようで……。
「モンスターペアレント……。
いや、デビルペアレント級かもしれない……」
こうして激しい戦いは幕を下ろし、校長は去っていきました。
もう一生、この人と会うことはないんだろうな。
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