「おはよー。
ねぇねぇ、いつからそこにいるの?」
「ぐう……」
朝が来て、空が食堂に一番乗りです。
「ベッドかソファーで寝た方がよくない?
……って、聞こえてないよね」
「おはよう。私も朝ごはんにしよっと」
「ごちそうさま~」
「え? もう食べ終わっちゃった?」
「そこにスコット君いるし、寂しくないでしょ?」
双子が揃って朝食する姿を見たかったんですけど、残念。
「グッモーニン! スコット、まだ寝てるノー?」
「みたいね」
ディナは朝食抜きで大学。
政治学の授業は朝一番なので、規則正しい生活が必須です。
貴彦もパジャマ姿で大学へ。
その時、再びあの電話が……。
昨日かかってこなかったから、もう電話してこないだろうと思ってたんですが。
「私は空です。星子に代わりますね~」
今回も電話を受けたのは空。
あのおじさんと双子、なにか因縁でもあるのでしょうか。
「あの……、お話ってなんでしょうか」
朝八時から若い女の子へ電話だなんて。
あのおじさん、どうやら出勤時間前に電話してきた様子。
「ちょっとー! また遅刻なの~~!!?」
玲子ダッシュ。
夜更かしのせいで、体力が回復しきらないまま、授業です。
今期は遅刻ばかりです。前回の授業は、残り数分しか出なかったしね。
「え? 地球ですか? 青くて綺麗だと思います。
宇宙から見たことは、一度もありません。一応、地球上生まれなんで……」
星子、地球や大自然の話題を、おじさんと交わしました。
短期友好度が10上がったところで、会話終了。
明日もかかってきたりして。
おじさんもそれなりに考えてはいるのか、さすがに毎日かけてくる気はないようですが。
「うんしょ、うんしょ。
もしかして星子、おじさんと恋に落ちたりするのかなー」
あの二人、会ったことないと思うんですが……。
もしかして、チャットで知り合ったりしたんでしょうか。
ちなみに活発な空は、運動器具がことのほかお好きなようです。
「……はっ!?」
電話の後、星子がピアノの練習を始めたので、スコットもようやく起床。
「よく寝たような、寝てないような……」
おにぎりに埋まって寝てた割には、かなり体力回復してますよ。
意外と心地よさも減らないもんなんですね。
授業が終わった貴彦。
ルンルンな足取りで帰ってきました。
あれ、ティナは?
「そぉーい!」
「オーライオーライ!」
ティナは玲子に取られちゃったみたいですね。
「授業中、ずっとベッドメイキングの事が気になってたんだよな」
超綺麗好きな貴彦、乱れた布団を放っておけなかったようです。
そんなに几帳面なら、パジャマのまま講義に出るのはやめていただきたかったのですが。
「このタオルの掛け方、前衛的だね」
すでに正々堂々な覗きが常習化しつつある熊乃寮です。
わざわざ壁掛けタオルを観賞しに来たラマ。
「マリーン先輩、朝から課題ですかー?」
「だってほら、試験近いじゃない」
空のヌードはイマイチ気に入らなかったのか、ラマはすぐに食堂へ。
ティナと話したいようです。
ティナ、やっぱりモテるみたい。
ティナに相手にしてもらえなかったので、食事を終えた貴彦にターゲット変更するラマ。
「お前ってさ、体と頭の質感違うくねぇ?」
「体はモフモフ、頭はツルツルがラマです。俺をアルパカと一緒にすんじゃねぇ」
「……そうなんだ?」
本当に貴彦は、面白い顔をしてくれるシムですね。
「お?」
「あ!」
突然牛乱入!
犬猿のなかであるラマと牛。
当然、大乱闘発生です!
「この俺の縄張りに、のこのこやってきやがってー!!」
「うっさい! この中途半端なかぶりもの野郎!!」
応援はラマ優勢?
「行け、牛! やっちまえ!!」
玲子と食堂のおじさんは牛派。
「ラマ、ガンバレー!」
寮の女神様は、ラマを応援です。
それにしても、食堂で喧嘩するなよー。
マカロニチーズに埃が入るじゃない。
「ふん。たいしたことないな」
「モ~……」
ラマの応援が多かったせいか、ご覧の結果に。
「ちくしょー、覚えてろー!!」
牛、敗走。
応援はしてもらえなかったけれど、どうやら彼はティナの事が気になったようです。
寮にはスプリンクラーは設置してないので、奨学金が出来たら設置してあげましょうかね。
牛のために。
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