真夜中の妖精、コラリアさん。
ブリタニーにおまるの稽古です。
(彼氏ができるなんて、思ってもみなかったわねぇ。
死んだおじいさんには悪かったかしら)
(魔法で生き返らせることもできるんだっけ。
あー。でもねぇ。来世でも結婚するのはいいけど、今世ではやっぱり別の人との方が……)
おまる待ち中です。
(そ-いえば、タラちゃんはどうなったのかしら。
ジャスティン君とうまくいったのかしら)
いろいろ考える。
「あのぅ。終わりまちた……」
いつの間にか、ブリタニーがコラリアさんを見上げてました。
そろそろ夜明けです。
自室に戻ったコラリアさん。
実は白魔女さんになっていたのです。
「悪い魔女は、やっぱり性に合わなかったわねぇ」
一人になったブリタニーはというと、誰もいないリビングで空中浮遊してました。
なぜかこの家、ここのリビングを通って別の部屋に行く際、どのシムもいったんこの位置のソファに腰掛けてから、部屋を通り過ぎていくんです。
まさか、幼児までそんな動作をするとは……。
「うい~。よく寝た」
「今日は、タラが大人に成長する日か……」
大人達が起き出しました。
「マンマー!」
「おはよ、ブリタニー。早いわね」
「あら、雪?」
今年は冷えそうです。
まずはブリタニーにミルクをあげましょう。
やっぱり、このソファーに座ってから部屋を通り過ぎていくんですね。
幼児を抱いたままだと、普通はソファーには座れなかったと思うんですが。
今日はこの赤毛の執事さんの観察です。
この人は、赤ん坊の世話をしなかったという前歴があるんですが。
キンバリー夫妻は、教養エリアで他所ん家の子供たちと遊んでます。
優雅な日曜の朝。
「昨日のタラちゃんは、ちょっと元気だったわね。
人間関係のもつれが、少しはよくなったのかしら」
「いやー。案外こじれすぎて開き直っちゃったのかもですよ。
ま、私に任せてください」
そんなタラちゃんは、ブリタニーに本を読んであげてました。
「『最初から負けていた。それに気づかなかった俺が、馬鹿だったのさ…』
恋の鞘当てに破れたくまちゃんのお尻を、便座はそっと暖めるのでした」
「さややてって、なんでちゅか?」
「旦那様。その動きは何ですか?」
「え? ダンスだよ。見えない?」
休日の多いアルマンドさん。
日曜日も結構暇をもてあましてるみたいです。
「おうわっ!! クサッ!!!」
赤ちゃんのお世話をしなかった執事さん。
しかし、今回は割りとこまめに面倒見てくれます。
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