「仕事、まだいっぱい残ってるんだろうな。この家の執事、老眼だもん……」
メイドさんご到着。
執事が見逃したたくさんの汚れを掃除してくれる大切なひとです。
魅力満点のジョフさんは、ただ座っているだけでもアパート中の女性が集まってきます。
コーディアル姉妹もジョフさん目当てに音楽ルームにやってきたのですが、バイオリンに目移り。
「今日は楽しいバースデー♪ ろうそく消して、くるりと回ってさあたいへん♪」
こちらはカラオケ。
初めてだから、へたくそだけど。
「いつか見た世界取り戻すまで♪ 俺は行くぜこの道を♪」
こちらも地道にスキル上げ。経済界トップに返り咲く日も近い?
こちらはジョフさん。
先ほどの老婦人宅にお邪魔してジュースをいただいていたのですが……。
なぜか部屋に大家と他世帯の下宿人が乱入&喧嘩を始め、
老婦人は旦那といちゃつき出し……。
それを見たジョフさんは。
「僕というものがありながらーーーーーーーーー!!!」
後ろでは大家と下宿人が相変わらず平手打ち合戦してますし、収拾がつかなくなる。
冷静なのは、じいさん一人だけ。
「こんな素敵なメイドさんが来てくれてるのに、留守をするなんて僕は馬鹿だなぁ」
「……本当に馬鹿だと思います」
この世帯では一番影の薄い経済界の大物コナーさん。
レモネードを売りたいなどという願望を出していたので、叶えてあげる。
本当に地味な人だなぁ。
「にぎやかなパーティーになるといいわねぇ」
「僕達、いつのまにかそんな年になっちゃったんだね」
フォーマルに着替えて、いよいよパーティーの準備です。
「何人くらい呼ぶんだっけ? ま、たくさんつくっときゃいいか」
キンバリーが料理の腕を振るいます。
そういえばサマンサにも料理の勉強をさせていたんですが、なんだかんだで実践の機会がなかったですね。
招待客に、タラちゃんは欠かせません。
でもアパートについてすぐ、公共エリアで遊び始めちゃったですけど。
日も落ちて、招待客が続々と現れ始めました。
パーティを開くと騒音の苦情がきそうなので、電話で一人ひとり呼びました。
これなら、深夜2時までいてくれますしね。
「できた? テーブルに並べるわね」
「頼む」
前菜用にチーズ、チキンサラダ、メインはミートローフです。
豪華。
「ケントさんも食べて帰る?」
「いえいえ。私は執事の身ですから、定時で帰らせていただきますよ」
物欲しげにミートローフの皿のカウンターを磨く執事。
さあ、みんなそろって食事にしよう! と思ったのですが、お客さんのいる中なかなか家族の足並みがそろわず。
ばらばらの晩餐会になってしまいました。
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