「あらよっと」
フライパンさばきも見事なキンバリー。
ハンバーグが宙を舞います。
「おお……!
あの家事をいっさいしなかったキンバリーお嬢様が、とうとうハンバーグまで焼けるようになったとは!」
そこ、驚きすぎです。
そしてお昼。
「すごいわ、ダーリン。やっぱり私の夫ね!」
「運がよかっただけだよ、はは……」
「それに引き換え、うちの旦那は……」
「努力が報われたのかな? だといいんだけど、夢が覚めそうで怖いよ」
コナーさん、とっても嬉しそうです!
「……」
「……」
アルマンドさんもやってきましたが、何か元気がありません。
この人、再びビジネス界の頂点に返り咲くにも、圧倒的に創作スキルが足りないのですよ。
これまでの有給全部使ってスキルアップするしかないかも。
「どうしたの、ケントさん。そんな所に石像みたいに固まっちゃって。
食べたいなら、まだひとつお皿は余ってるわよ」
「いえいえ。私は仕事で忙しいですから」
ケントさんは、相変わらずベッドメイキングをしない執事です。
(僕もいい年になったよなぁ。そろそろ結婚して、財産を継がせる子供を作ったほうがいいのかね)
密かに帰宅していたジョフさん。
居候なりに、請求書を払いに行ったりと色々気を利かせています。
でも確かにそろそろ彼も、結婚相手を探してもいい時期かもしれません。
公共エリアで一人、ジャスティン君のお父さんがスナックをほおばっているのが目に付きました。
息子が独立してからは、夫婦二人暮し。
でもそんな所でスナック食べて、もしかして奥さんがご飯を作ってくれないとか?
「おや、マダム。今日も大変お美しい」
「ほほほほ。お世辞が上手ですわね!」
請求書を出したジョフさんは、今日もお隣さんの女の人を口説きます。
同じくご近所のライリー婦人も。
彼はこのアパートのご婦人方のアイドルです。
公共エリアに出ると、ご近所の女性陣が集まってきちゃうほど。
……実は以前、ランプの精に「美貌」を頼んだ事があるんですが、その効き目がずっと続いているようなのです。
普通は、数日したら元に戻ると思っていたんですけどねぇ。
「デ・バテューさん、倦怠期ってこんな感じなんでしょうかねぇ」
「僕は再婚だから、まだまだ毎日が楽しいよ。家の中で時々変なことも起こるし」
「お宅から時々出る異臭もすごいですよねぇ。何をされてるんですか?」
「執事が仕事をしなくてね。申し訳ないね。後で僕からきつく言っておくよ」
妻とうまくいってない男と、仕事でうまくいってない男のチェスです。
(ぼくもそろそろ引き際だったんだろうな。
となると、そろそろタラには本気になってもらわないとね。
コナー君もいつまで持つか分からないし)
アルマンドさんには、(プレイヤーがひいきしてる)タラちゃんがいますもんね!
「妊娠って、こんなに大変だったわけ?
サマンサ、よく我慢できたわよね」
キンバリーは、食べては寝て、の繰り返しです。
「ほーら、いないいないばぁ!!」
「ずっと、いないいないいないでちゅーーー!!!」
「……あれ? パパの事わすれちゃったの???」
コナーさんは仕事から帰ると、一人でテレビを見る事が多いです。
少しは指示して、娘と交流してもらわないと。
そういえばずっと前に、家系図のおかしいシムがいると言ってました。
コーディアル家も、コラリアさんとキンバリーの家族関係が切れていたりするんですけど、まだ序の口。
ジョフさんの家系図は、あらゆる予想を凌駕するおかしさです。
で、ジョフさんのお母さん「リーンドラ」。彼女周りの家系図がひどいことになってるんです。
こんな家計図見たことありません……。
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