赤毛の執事さんにハートを飛ばしていたサマンサ。
「大変でしょ? 手伝いますわ」
「いえいえ奥様、そういうわけには……」
この二人を一緒にしとくと、だめそうですね。
サマンサには浴室から出て行ってもらいました。
「じゃあ、ブリタニーにミルクをあげようかしら」
それも待って下さい。
掃除が終わったら、執事さんがちゃんと赤ちゃんの面倒見てくれるか、確かめたいから。
「執事さん、ブリタニーの扱い大丈夫かしら。まだ若い人だし……」
「プロだから、大丈夫なんじゃない」
「ねぇキンバリー。あなたも赤ちゃん産んでみたら?」
「痛そうだから、やだ」
コンロの掃除を終えた執事さん。
ここで仕事終了とばかりに、キッチンで待機状態となってしまいました。
が、しかし。
(こばらがすいたでちゅ。くちゃいでちゅ。
それにどうしてわたちは、ここにいるんでちゅか?)
ブリタニーが緑の煙を上げて、床に放置されてました。
誰よ。こんな所に放置したのは……!
「やだ! ブリタニー!?」
サマンサが救出に駆けつけました。
赤毛の執事さん、子供の世話はしてくれないようです。
もしかして、この執事も少々問題あり?
「はい、きれいきれいしようね~」
「きゃっ♪」
おかしいな。執事って、子どもの世話してくれないのかな……。
「中途半端は帰ってね」
「私、何かしました?」
一足早く帰宅してきたジョフさんに、解雇してもらいました。
この間の執事さんを雇いなおそうと思います。
「さて、ミルク……。
あら、眠たいのね」
それじゃ、おめめが覚めたらミルクにしましょうか。
それにしても、赤ちゃんってオムツ一丁で寒そうですね。
「デ・バトゥーさん、いつも家賃をきちんと払ってくださって、ありがとうございます」
「ははは。当然の事でしょう」
午後三時。
アルマンドさんとコナーさんも帰宅してきました。
おしゃべりな大家さんに捕まってます。
実は大家さん、朝からずっとこの生垣を刈り込んでいたようです。
大家泣かせのアパートですから。
さて、この間の執事を呼び戻しました。
予感ですが、この執事さんがベラドナコーブで一番有能な執事さんな気がしています。
「いえいえ、そんな下心はありませんよ。
家庭的なクリスマスパーティーなんですから」
せっかくツリーを飾ってるので、クリスマスパーティーを開くことにしました。
クリスマス終わらせて、早いとこシムの世界でも新年を祝いたいですから。
ジョフさんは、今日も愛人候補を家にお招きするつもり。
「それでは私めが、クリスマスパーチーのデナーを」
再び戻ってくれたトレントさん。
おなかがすいた家族のために、ハンバーガーを用意してくれました。
家族が6人以上在宅していたので、このあとマカロニチーズの大皿も作ってくれましたよ。
「バレエは心も体も柔らかくしてくれるね」
サンタさんを呼ぶにはサンタクッキーがいるので。
アルマンドさん、リフレッシュ中申し訳ないですが、お願いします。
「旦那様、料理でしたら私めがご用意させていただきますが?」
「ははは。いいんだ。料理も僕の仕事のうちさ」
「そうなのですか?」
キンバリーにクッキーを作ってもらっても良かったんですが、なんか焦がす気がしたので。
アルマンドさんに任せておけば、安心です。
キンバリーはお客さんの接待です。
机の向こうのロン毛二人組みは、アルマンドさんとコナーさんが連れ帰った同僚です。
経済界では、あの髪形がはやっているのでしょうか。
そしてこちらの金髪の女性。
ジョフさんの友達なのですが……。
「どこかで見た顔だな……」
アルマンドさん、実はこの女性と、かつては浅からぬ関係だったのです!
キンバリー、のんきにバーガー食べてる場合じゃないよ。
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