Simple Life

さあ火曜日。
季節も夏に近づいて、だんだん暑くなってきたかな。



あ、左目の腫れがだいぶ引いたみたい。
今日は悪い連中と喧嘩にならないようにしなくちゃな。
さて、学校行くか。



「朝風呂ー♪」

で、俺が出て行った後に、おもむろに起き出すこの人。
昨日の夜は、一体何時頃に帰ってきたんだろう。



「……あ、やっぱ、ヤバいわ。お腹の肉が両手いっぱいにつかめる。
　どうにかしないと、いけないわね」

毎晩ピザばっかりじゃ、太らない方が不思議だよな。
俺も、実はそろそろきてるんだよね……。



「請求書５８＄か。
　払えないことはないけど、毎回請求額の差が激しいわね」

３０＄の差だって、我が家にはまだまだ大きいです。



「この間の、財テクアドバイスの相談者、やっぱり音信不通ね。
　まあ、いいか。
　ポーション買占めるだけでも、結構お金がかかっちゃうもんね。
　アドバイス受けるだけ受けて、実行はしなかったのかも」



学校から帰ったら、まずは家の掃除。
昨日の夜のピザを始末して、ゴミ出しをして、と。
地階からミシンの音がしてるから、姉貴はまた鍋つかみ作ってるんだな。



掃除終わり！
さて……、ちょっとインターネットしようかな。



「あーお腹すいた。あら、お帰り。
　何してるの？」
「ちょっとね」



「ん～、このクッキー、おいしい！
　甘すぎないから、いくらでも食べられちゃうわ」

幸せそう。
俺も少しお腹減ってるんだけど、我慢して控えとかないとな。



外は激しい雨。
楽しさを回復しようと、虫捕りに出てきたんだけど、やっぱり捕まらなかった。
あれ？　なんか、お客さんが来た？



「よお。どっかで見た顔だな。
　それより、ここナワン家か？」
「そうですよ。何の用ですか？」

この人、ダウンタウンでカフェやってた人だよね。



「あ、昼に食ったほうれん草が挟まってる。
　いい男が台無しだ」

それに、後ろの赤いガウンの人も気になる……。
土砂降りの中で、手鏡見て身だしなみを整えてるみたいだけど。



「で、ここに確か、エーナっていうシムが住んでねぇか？」
「姉のことですか。今家にいますけど」
「話がある。会わせろ」

姉貴……。
またダウンタウンで、何かしでかしたんだろうか。



「あら、どちら様？」

あれっ、会ったことないの？


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