結局、ブルーウォーター村ではバイトは見つからず。
仕方ないから、夕ご飯買って帰ろう。
ここは、村でも有名な「ジャドールベーカリー」……だったかな?
うーん、いい匂い。
サンドイッチか何かないかな。
ケーキも買いたいけど、余分なお金はないから我慢我慢。
あ、これなんかいいかな。
姉貴にはタコス。
俺はホットドックにしよう。
「ありがとうございま……げふっ!」
レジ打ち……難しそうだな。
俺には無理っぽい。
帰り道、洋服屋が目に付いたので入ってみる。
「結構高いんだな……。ちょっと手が出ないな」
え? 俺が見てるのって、女物だって?
いいんだよ。これで。
疲れたので、公園で一休み。
夜なのに、結構人が多いな。
妙な人も二人くらいいるし。
収穫無しで家に帰るのも気が重くて。
ちょっとコンビニに寄り道。
このコンビニ、自宅近くにあるから便利でいい。
ブルーウォーター村には、まだここ一軒みたいだけど。
深夜のコンビニには、いろんな人がいる。
あのおじさん、ゲームコーナーで何やってるんだろう。
シムズのパッケージを片手に、何もない空間へ微笑みかけてるんですが。
ちら。
うわ! こっち見た!
知らん振り、知らん振り……!
「ちょっと君! 高校生なのに、まだこんな所におるん?」
「え?」
なんか、知らない人に叱られたよ。
「『え?』や、ないて。何時やと思ってるん。家の人とか、心配してはるで!
最近物騒なんやから。はよ帰り!」
「スミマセン……」
この人、どこの里の人だろう。
帰ってきて、早速夕ご飯。
ちょっと帰りが遅くなったくらいでは、動じないよ。うちの姉貴は。
ところが、せっかく買ってきた夕ご飯。腐ってました……。
こんなことになるなら、まっすぐ帰ればよかった。
そして姉貴の方は。
なぜか料理に目覚める。
いずれにしても、結局今日も、ピザになってしまった。
はぁ……。落ち込むなぁ。
お使いも満足に出来ないなんて。
「だーかーらー。
ロンドステを首になった件は、もうお終い!
いつまでもネチネチ謝ってんじゃないわよ!」
姉貴、フェニックスさんと電話してるみたい。
「ヴァズ、どんまい。明日があるさ」
そうだね。
「あ、言っとくけど、私は料理を作ることに目覚めたんじゃないんだから!
食べることに目覚めたんだから!
絶対、ガスレンジは買わないからね!」
分かってるよ!
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キショい!そしてリアルにいそう!
こんな人見かけたらダッシュでその店から逃げますw
ナワン家で遊んでいる時の出現率が尋常でないので(ヴァズ君ストーキングされてる?)、このおじさんもそのうちレギュラーで出そうか、なんて考えてます(^_^;)