「ティナ、空いた皿は俺が片付けるし」
(何、この卑屈な男は。しかも女の方は聞いてもいねーし)
再びストーキングを始めた貴彦。
スコットがあきれて見てます。
「ゴチソーサマー」
「あ、これも俺が片付けるわ」
ティナの口が触れたものは、誰にも渡さないって事でしょうか。
ブヘッ
っとティナが、食後のおならをぶっ放す。
そこは貴彦、紳士として気づかない振り。
「うっはー。くっさーいヨ♪」
あけすけ過ぎるティナ。
貴彦は、あくまで見て見ぬ振り?
つか、流し台、食堂のおっちゃんが使用中だね。
「へー。実家の部屋より半畳広い! やったー!」
0時になったので、皆さんそろそろ寝てください。
星子、部屋を好きに飾れてご機嫌。
奨学金で、内装を充実させていきましょうね。
「貴彦、食器持って何で二階に上がってるの?」
「全てはティナのためなんだ」
慧も、ドキドキの自室拝見タイムです。
貴彦、流し台を求めて、こんなところまで皿を持ってきてますね……。
「ここが僕の部屋。????
入ってすぐ目の前に、壁があるんですけど?」
「ここ、物置?」
いいえ、あなたの部屋です。
ベッドと机だけで一杯な部屋。
11畳の部屋に住んでいた彼には、六畳間なんて信じられないんでしょう。
「しょうがないか。角の部屋だから、窓二つもついてて日当たりはいいし……」
素直な性格してる分、慣れるのは早いかもしれません。
「今度、寮に家族を招待してあげよう♪」
他の皆も寝る支度。
「お休み、地球」
玲子の部屋は、花が一杯。
「明日もティナ命。ぐう……」
一番疲れてるのは、こいつじゃないかと思います。
こうして、大学初日の夜が終わります。
あと、「熊野寮」という名前はやはり紛らわしいので、今後は「熊乃寮」に改名します。
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