「理香ちゃーん、おばあちゃんですよー」
「だぁ」
「いないいないばぁー」
「ははは、ママ、理香も喜んでるみたいだよ」
理香ちゃん、おばあちゃんのよく動く口を触ろうとして、手を伸ばしてます。
かわいいですねぇ、ほんとうに。
「まあ、おばあちゃんが一番好きですって?」
「言ってない言ってない」
ミルクは朝夕の二回。
これで大体、ミルクのほとんどを飲み干してくれます。
理香ちゃんばかりに構って、ころのことを忘れたりはしませんよ。
ころのほうも、家族にいそいそとアピールしてきます。
「なぁに? お腹をなでなでしてほしいの?」
「わん」
そしてこの日ようやく、礼治に仕事が見つかりました。
ゲームキャリア、ギルドマスターからです。
これなら、あと一回昇進するだけで、キャリアを極めることが出来ます。
そして、真理にも教育キャリアのお仕事が見つかりました。
夫婦共働きになるつもりです。
二人が留守の間は、おばあちゃん達が理香ちゃんの面倒を見てくれますしね。
仕事に就いたものの、たまたまその日はお休みの日でした。
やっぱり暇な彼は、覗きに手を出しましたよ。
望遠鏡はそういう風に使うもんじゃない。
ところで何が見えるんですか?
植木?
「ぷっ。くくくくくっ」
植木を見て、なぜか大喜び。
のんきな旦那に比べて、真理はやっぱり頼りになります。
一回仕事に言っただけで、もう昇進して帰ってきました。
さすがです。
「おかえり~、ただいま~♪」
彼女は家族願望なので、ただいまの歌を歌います。
家に帰ると、暇な夫は一人でヨガをしてました。
せっかくなので、真理も参加することに。
「よっと……」
しゃちほこのポーズ。
暇人だけど、やってることはすごいですね。
真理は身体スキルがそれほど高くないので、これが精一杯。
「足つりそう……」
平和な平和な、佐武家の午後です。
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