「うーんと、ここがこうなって……」
礼治はのんびりとレポート。
秋は学習速度が速くなるだけでなく、成果の伸びもいいので、すごく楽です。
「ねぇねぇ、敦さん。礼治さん知らない?」
「勉強部屋で、レポートやってたみたいだけど」
その頃レニは、ご飯をわざわざ勉強部屋にもって来て食べていました。
その理由は、どうやら憧れのアンネッタがレポートをしていたからみたいです。
傍にいたいんですね。
ちなみに、この寮に入っている他の学生はこの連中。
モヒカンに、赤毛おかっぱ。
上半身ペイント男に、パンクっぽい女。
どうも、ぱっとしない人たちばかりです。
と……。
ペイント男の何が気に食わなかったのか、アランが「水をかける」
血の気が多いですね。
夕ご飯時。
真理が、これまたわざわざ勉強部屋にご飯を持ってきて、食べてました。
当然同じ部屋にはレニがいるわけで。
ストーカーと化してますな。
それにしても、真理の本命はいったいどっちなのでしょう。
礼治かレニか。
どうみても、レニっぽいんですよね。
なのにどうして、礼治の淡い恋心を奪っちゃったのでしょう。
もしかして、何かと便利な彼女の崇拝者がほしかったから?
……意外と悪女なのかもしれません。
ちょっと目を離すと、レニと一緒に遊ぶ真理。
やっぱりレニが本命だよねぇ。
「俺の恋人は、ギターだし。よーやくスキル溜まった……と」
恋とかあまり関係なさそうな敦。
さくさくとレポートを終了です。
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