私達がここ、リバーブロッサム・ヒルズに越してきたのは、冬の初めの日でした。
この家で、私達の新しい人生が始まるのです。
私は、カンベール・アリエル。
ごく平凡な十代。
ゲームが三度の飯より好きです。
こちらがカンベール・ジジ。
私の母親です。
私達は母子家庭で、私が物心ついた頃には、すでに父親はいませんでした。
かわりに……
フィン・ヨハン。
彼が私達と一緒に暮らすようになりました。
母の恋人です。
母といまだに結婚していないのは、大人の事情って奴なんでしょうか。
私達はこんななりをしていますが、後ろのステレオでは、軽快なサルサが流れています。
新しい土地で不安もありますが、私たち三人が力をあわせれば、どんな局面も切り抜けていけることでしょう。
私はヨハンを父代わりとは思いませんが、今ではもう慣れて、年の離れた親友として付き合っています。
ヨハンも、父親風を吹かせたりしません。
今日はじめて地元のハイスクールに行きましたが、初日からどっさりと宿題を貰って帰ってきました。
あまりに大変なので、母に手伝ってもらいました。
ところで、ゲーム好きの私が最も信じられないことは、この家にはテレビがないということです。
母は古風な考えの人で、テレビ嫌い。
母はいったい、いつの時代のシムなんでしょうか。
テレビを見る代わりに、絵画鑑賞で我慢するしかありません。
でも、我が家のひとつだけいい所は、ビリヤード台があるということでしょうか。
これは楽しい。
もしかして、この台を買ったからテレビが買えなくなったとか、そういうことですか? 母さん。
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