「ななな、知ってる?
うちの寮の星子ちゃん」
「何よ」
マリーン先輩が通りすがりの学生と噂話してました。
「恋に落ちちゃったんだ~」
「ほほう!」
……ちょっとその話って。
「相手は慧ってボンボンなんだけどさ。
これがまた色々あって、片思いなわけよ~」
「泣けるねーっ」
マリーン先輩。
寮内の痴話喧嘩を、外に漏らさないで下さい。
明日から大学中のうわさだわ、こりゃ……。
「ヤーレン、ソーラン、ソーラン♪」
三年前期は、こうして始まりました。
空はのんきに太極拳です。
歌は違うけど。
フィットネスクラブの会長こと、ターミネーターが来ました。
元々は体操おじさんみたいな姿だったんですが、それじゃあフィットネスクラブ会長の説得力なかったんで、SimPEでこんな姿に改造したんです。
さて、星子に隔日で熱心に電話していた電話おじさん。
そんなに星子が気になるなら、いっそ寮においでよと電話したのですが……。
なによそれ。
季節は夏に入っていて、庭には蛍が舞ってました。
風流です。
「おっちゃん、蛍のてんぷらってうまいかな」
「かわいそうで、わしゃそんなことできん……」
なぜか蛍をキッチンへ持っていった貴彦。
貴彦に仲を引き裂かれたこの二人。
慧はあれ以来一切、星子に構わなくなってしまいました。
そして、慧への思いを心に残した星子は、事につけて慧の側にいようと努力しているようです。
(慧君、本当に私の事好きだったのかなぁ……)
乙女の悩みは尽きません。
(牛って、ちょっとステキかも)
乙女の……。
星子、うわつきすぎですよね。
惚れっぽいんでしょうか。
もう一人の先輩、シェリルさんだかシェイラさんだか。
彼女、マリーン先輩に比べると陰が薄いです。
内気なのか、あんまり他の学生にからんでこないんですよね。
しかし、密かにスコットのストーカーをしているようで。
「せっかくだし、イメチェンしようよ、先輩♪」
「それいいね!」
玲子がシェイラ先輩を捕まえました。
「私をどう変えるつもりなの?」
「う~ん、とりあえず、服と髪形合わせてみましょうよ」
今のままだと、ちょっと老けて見えますしね。
「私、生まれ変わった気がする……!」
「先輩、かわいいですよ~」
結局、カスタムの髪型で彼女に似合うものは持ち合わせてませんでした……。
ここのバスルームは、本当に覗きが多い……。
星子、よほど切羽詰ってるんでしょう。
使用中のトイレに乱入です。
「なぁ、慧。
シェイラ先輩、ちょっと髪型変わった?」
「みたいだね」
「何よ。人の顔じろじろ見て」
(やっぱり髪形変わってる……)
居間ではラマと牛が暴れているので、三人ともこちらで勉強です。
試験間近になって、思い出したように空が「優等生名簿に載りたい」という願望を出しました。
今更間に合わないよ! とも思ったんですが、ちょっと頑張ってみましょう。
この時点で、成績はまだ半分くらいしか溜まってないんですが……。
睡眠時間を削って、駆け込みのレポートです。
しかし、結局仕上げられず。
翌朝もギリギリまで頑張ったんですけど……。
仕上げは牛に頼んじゃいました!
さあ、空は優等生名簿に載ることが出来るのでしょうか。
試験開始三十分後。
牛君、なんとかレポートを仕上げてくれました!
ありがとう。君の名前は忘れない。
空は無事にA+をモノにしました。
今度はもっと、余裕を持って勉強して欲しいものです。
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