日曜日の朝です。
朝6時に目が覚めて、ハミガキ。
健康的!
キラーン。
そして姉貴も珍しく7時にはご起床。
「……あ、今日から定職探すんだったっけか。
なんかだるいわねぇ」
いつもの習慣で、朝はゴミ出しするんだけど。
誰だよ。ゴミ箱倒していった奴!!
(Gとか発生してないよな……)
Gがいないことを確認して、家の裏庭の落ち葉掃き。
秋の終わりの日差しがまぶしいな。
それにしても、なんて充実した日曜の朝なんだろ!
姉貴は姉貴で、一風呂浴びた後ついに朝刊を取りに出てきました。
いい仕事あるといいんだけどな。
「ダイエットにもなって、愉快で楽しい仕事ないかな~。
ところで、求人欄ってどのページにあるんだっけ?
一番裏……は、テレビ欄か」
家には相変わらずテレビがないので、新聞の一番裏は見たことないっす。
(これで姉貴が定職に目覚めてくれれば、俺もバイト代で携帯とかゲーム機とか買えるんだけどなぁ)
「で、どうだった? いい仕事あった?」
「うん。今日からできる午後のお仕事見つけたわよ」
「何の仕事?」
「チームマスコット! ほら、なんかレースクイーンみたいな感じで、チームロゴの入ったかわいい服でも着て笑ってればいいんでしょ? 私の脚線美も活かせるし、楽そうだし、いいんじゃないかしら」
「……姉貴、チームマスコットって見たことあるの?」
「聞いたことならあるわよ!」
この人、生まれてからこのかた、まともにテレビを見たこともスポーツを観戦したこともないらしい……。
今日の出勤、大丈夫なのかな。
「私、出勤時間までミシンするから、後はお願いね」
「はいはい」
「がっぽり稼いでくるから、あんた今日は好きに遊んできてもいいから」
「いいの?!」
(とはいえ、不安が残るな……
姉貴があんなだと)
「やあチャーリー、おはよ。
悪いけどさ、ヒマだったら今日も町を案内してくれない?
うん。穴場穴場」
そして俺は今日も、穴掘りに出かけるのです。
でも、ちょっとは遊ぼうかな。
町に出て行っても、バイト探しだったり穴掘り地面探しだったりで、ちゃんと楽しんだことなかったしね。
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