お店に来ていたアルマンドさんですが……。
「何か凝ってるみたいだね。それに、体が光ってる気もするし」
「ん~。色々と事情がね」
いい雰囲気なのでしょうか。
そこへ突然キンバリーが乱入!
「ぶっちゅーーーーー」
「むぐぐ」
「ななな、なんなんだい、一体」
「ごちそーさまー♪」
もしかして、姉妹で一人の男性を取り合うことになってしまうのか!
せっかく二人が仲良く生きていく目処が立ったのに!
「もしかして君、キンバリー!? どうしたのその緑」
「今日のラッキーカラー緑なのよ」
(ん~。お金あるし、地位あるし、結婚するには最高の相手かもな~。
そのくせ割と鈍そうだから、あたしが魔女だってこと、隠しとおせるかも)
内心は計算ずく。
将来は「奥様は魔女」だったりして。
(今日は色々と変な日だな。
さっきから、なんか体も重い。心は晴れやかなんだが……)
気の毒な男性です。
「あっ」
キンバリーが離れた隙に、サマンサがアルマンドさんを抱擁しました。
まさに争奪戦が始まろうと……、
アルマンドさんにしかハートが出なかった……。
(サマンサもいい子ちゃんぶって、結構やるじゃん!)
思わずキンバリーもこんな顔。
いい表情過ぎる!
誤解したアルマンドさん。
サマンサにあろうことか下品なジョークをして、引かれてしまいました。
これに慌てたのか、ご機嫌をとろうと今度はお尻を触ろうとして……。
「ひどいわ、アルマンドさん!
公衆の面前で、何をするんですか!!」
うーん、最低の男ですね。下ネタばっかり。
あまりのひどさに、キンバリーも頭抑えてます。
「だいたいあなたは女性の気持ちというものが、分かっていないんです!」
「ええーーー!? 私だってセクハラのつもりでお尻を触ろうとしたわけじゃ……!」
後ろの例の男性も、アルマンドさんに困惑してます。
「スキンシップのつもりだったんですが……」
そんなスキンシップいりません。
アルマンドさん、しょんぼり。
「頬にキスくらいなら良かったのよ」
すぐさまフォローに入るサマンサは、やっぱり付き合い上手です。
良い魔女Max状態になってるので、快活もMaxに変化してますしね。
アルマンドさん、どうやらサマンサはあきらめた様子。
今度はキンバリーに絡んできました。
「ラッキーカラー緑で全身その色に染めちゃうなんて、面白い人だね」
「密かに流行ってんのよ、こういうの。
仕事ばっかりで、気づかないでしょ」
積極的に「いちゃつく」までしてきました。
ここまでくれば、もうキンバリーのペース。
玉の輿になる日も近い?
「……ちぇっ」
サマンサはいつのまにか、外でふてくされてました。
調子付いたアルマンドさんは、キンバリーにも下品なジョークを。
「げ、それありえない!」
「……」
キンバリーも下品なジョークは嫌いみたいです。
そうこうするうちに、キンバリーの師匠が区画にやって来ました。
「私がお手本を見せてあげるわよ」
またしても雷雨!
「今日の天気は、変すぎるわ!」
通行人も大迷惑です。
一番迷惑してるのは、外に立ちっぱなしのパフォーマーの人でしょうが。
再びサマンサさんに助けてもらいましょう。
パフォーマーの人にハートを飛ばしている場合ではありません。
「黒魔法の最高峰と競えるなんて、光栄だわ!」
気合を入れて、魔法を唱えます。
再び晴れに。
この魔法、夜のほうが綺麗ですねー!
朝から深夜まで、散々遊びまくりました。
さあ、そろそろ家に帰りましょうか。
おばあちゃんの新しい服も忘れずに買ってね。
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