「こんにちはー」
「あれ? ジャスティン君」
突然、ジャスティンが訪ねてきました。
ただし、母親同伴。
「どうしたの。突然二人揃って」
「叔父さんが、たまには親族一緒に過ごそうって招待してくれたんだ。
親父は仕事中だったから、来れなかったけど」
「そうなんだ!」
男女の中に関しては、空気の読める男ジョフさん。
タラちゃんの事を心配して、ジャスティンを呼んだのです。
本人はすでにもう、新しい彼女に電話中ですけどね。
「あのね、コナー叔父さんてさぁ」
「何々?」
「二人とも、相変わらず仲が良いわね」
タラちゃんも、思いがけない訪問者に楽しそうです。
「仕事でミスって、降格されちゃったんだぁ」
「うへぇ~!!!?」
でも、身内の恥は隠そうよ……。
コナーさん、かわいそうです。
一方その頃。
「あ、なんかお尻が重たいと思ったら、盛大にやってましたね。ブリお嬢様」
「ぶ~」
ようやくオムツを替えてくれました。
ケントさんにしてはなかなか頼もしい仕事ぶりです。
しかし。
「あーーーーーーーー、だるぅ~~~~~」
褒めた端からこれだよ!
どうやら、育児よりも空のお皿が気になったようです。
せめてベビーベッドに寝かせてからでも、遅くはないと思うんですが…。
タラちゃんに話を戻して。
ジャスティンのお母さんが映画を見はじめたので、ジャスティンもその隣に座りました。
タラちゃん、なかなか二人きりになれません。
ジャスティンがマザコンというより、お母さんが子離れできてない家庭のようです。
ジャスティン本人は、うるさい母親から逃れて一人暮らしをしたがっているのです。
一緒に入れるうちは一緒にいた方が母親も喜ぶと、彼なりの考えがあるのかもしれませんが。
「なあ、たまには向こうで一緒にカードでもやらないか?」
「カード? 兄さん、カードやる人だったの?」
ジョフさんが、タラちゃんに助け舟。
ところが、空気の読めない人達がこの家にはたくさんいました。
「映画見てるんだ。僕もこれ好きなんだよね~」
「タラ、父さんも隣に座って見ていいかい?」
コラ! そこの親父達!!
あーあ。
アルマンドさんは二人の間に割って入っちゃうし。
まあ、彼の場合は仕方ないかもしれませんが。
可愛い娘だものね。
「ケントさん、どうしていつも仕事が中途半端なのかしら」
床に放置されたブリタニーは、サマンサに救出されました。
ケントさん、明らかに集中力に欠けてます。
さて、リビングに目を戻そうとしたら。
「さよなら」
映画が終わったとたんに帰宅するジャスティンの姿が!
どうして長居してくれないんだよ!!
そして全然関係ないけど、階下ではこんな姿が。
大家さんがピザを注文したようです。
アパート住人のために。
たしか、週末にパーティー開くって言ってましたっけ。
「うまそうだな~。皆、喜ぶぞ~~~」
でも、なぜか一人で食べ始める大家。
寂しそうです……。
「おかしいなぁ。誰も来ない。告知したはずなんだけど……」
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