「オロミー、出ておいでー」
お出かけから帰還。
区画を出ると幽霊猫はもといた世界へ帰ってしまうので、再度召還します。
買ってきた服で、おばあちゃんイメチェン。
な、なかなか雰囲気出てるじゃないですか……!
お腹がすいていたので魔法でご飯を出したのですが、ちょうどのタイミングで執事も食事を用意していました。
チーズサンドですね。
「ジャジャーン!」
魔法で出した料理は、クレープシュゼットでした!
これはデザートでいただくことにしましょう。
「魔法堪能したわ。あたし達、これからどうする?」
「おばあちゃんのゾンビ問題を何とかしたいわね……」
実はサマンサさん、ゾンビが嫌いなのです。
ちなみにおばあちゃんのおかげで、暇を持て余しがちだったケント氏に、仕事が出来ました。
ゾンビがシャワー使うと、あちこちに水をはね散らかします。
「この老体に仕事を増やすですと?」
本人は不満そうですが、花壇のところでフリーズされている方が目障りだったりします。
プレイヤー的に。
「キッチンカウンターに、猫が乗ってるんですが」
この執事はなぜ、いちいち視線だけでプレイヤーに訴えかけるのでしょうか。
「あの魔法、良い料理も出せるんじゃん!」
「そうね。今回は当たりだったわね」
「でさ、あたしアルマンドさんと結婚しようと思ってるわけ。
魔法の勉強に明け暮れて、気がついたらあたし達もいい年じゃん」
「おばあちゃんはどうするのよ」
「う~ん。そうかぁ」
「恋愛カウンセリングでも勉強して、キンバリーを応援してみようかしら」
姉妹もそろそろ、次の人生のステージに移るときが来たようです。
「これこれ。これやってみたかったのよっ」
公共区画で出来なかった黒魔法を、試してみます。
魔法、楽しいなぁ!
「出たー!!」
黒魔法「インフラモ」
火を召還する初級魔法
公共区画でこそ出来て欲しかった魔法だったりして。
「ああっ! 困りますよお嬢様っ!!!」
すぐそこの花壇でフリーズしていた執事が、火事に気がつきました。
「あわわわわっ! おそろしや~おそろしや~!!!!」
ひとしきりファイヤーダンスをした後、
「火事です! すぐに来てください!!」
ちゃんと消防車を呼んでくれました。
自主的に消火活動はしないんですね。
「キンバリー、外が騒がしいけど?」
「気にしないで」
「何読んでるの?」
「火災の心得」
「……その椅子、座らない方がいいんじゃない?」
「あっ」
椅子の位置を変えてあげました。
「この椅子があれば私達、寿命が来るまでずっと座って勉強してられるわね」
「おばあちゃんが魔法を習得して座った日には、この世の終わりまでいけるね」
魔法の玉座、最強です。
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