私たちの生活は、至極平穏です。
かといって心も安らかであるかといえば、少なくとも私の場合はノーです。
毎朝、今の柱時計のねじを巻くのは母。
いつか私が、ねじを巻くことになる日が来るかもしれません。
皆での夕食。
息子には、他の家庭と私達がかけ離れていることについて、混乱させてしまっているかもしれません。
時々ヨハンは、私の胸に飛び込んできます。
とても重いです。
みんなで読書。
私たちは勉強家なのです。
居間の椅子が足りなかったので、マルコはダイニングで読書。
彼は一体、どんな大人になるのでしょう。
パスカルはもうティーンになりましたから、これが必要でしょう。
母は彼に携帯電話や携帯ゲームをプレゼントしました。
マルコが成長したので、母はマルコと眠ることになりました。
入れ替わりに、ヨハンは毎日私と眠ることになりました。
母にマルコを押し付けてしまったようで、何か申し訳がありません。
私も、毎晩ヨハンと一緒にいられるからといって、嬉しいばかりではありません。
埋めきれない心の隙間は、日増しに大きくなっていくようです。
ヨハンは時々、母のベッドでリラックスしています。
長年そこのベッドを使ってきましたから、そこが落ち着くのでしょう。
この日、マルコがA+を取って、学校から帰ってきました。
私は仕事で家にいなかったので、母に報告です。
そしてその日は、マルコがティーンに成長する日でもありました。
また家族そろって、お祝いです。
こんなティーンへと成長しました。
どことなく影のある表情は、彼の生い立ちゆえのものでしょうか。
そして、弟の成長を見届けて、パスカルが大学へ行くことになりました。
彼は大学を卒業したら、独立するそうです。
彼とは、前ほどには会えなくなるのですね。
なにか、さびしいです。
私は後片付けをしながら、ずっとマルコのことを考えていました。
彼が私たちのようなややこしい人生を、まねて歩まねばよいのですが。
彼はロマンス願望になりました。
ちなみにヨハンは、財産願望です。
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