頑固爺さん、他のお客さんを侮辱中。
この人はもう、完全にブラックリスト入りですね。
「もうこないでね」
「いやいや、遠慮せんでもいいのですよ」
この人は、来たらすぐに追い返すことにします。
「あーあ。どこかに皆でお出かけしたいけど、赤ちゃんがいたら無理かなぁ」
たまには、家族でどこかへ出かけたいですよね。
さて、ある朝のこと。
「皆ー! 産まれるわよーー!!」
「おーのー。俺は何したらいい?」
「とりあえず、ミルクを用意しといて」
「お母さん!? 一体どこから赤ちゃんを産む気なの!?」
「きええええええーーーーーーーーーーー!」
絶対口から産むんだと思った信一。
「おっしゃおっしゃ。いいぞ圭子、気張っていけっ!!」
「父さん父さん! 母さんがミルクを用意しなさいって、言ってたよ!」
そして、大騒ぎのあとにようやく赤ちゃんがこんにちわ。
女の子です。
玲子(れいこ)と命名。
「お母さん、すごいっ!!」
信一、新しい妹に大喜び。
「いやー。無事に生まれてよかったよなぁ」
「赤ちゃん、僕がお兄ちゃんだよ」
「ほらほら、いないいないばぁ」
三田家も、賑やかになってきましたね。
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