結局また引っ越すことにしました。
アダムのいない寮なんて、つまりません。
私はここの借家を借りて、土とともに生活を送ることにしました。
畑仕事がうまくなったら、家に帰って野菜でも作りましょう。
母やパスカルやヨハンに、新鮮な野菜を食べさせてあげれますもの。
それにしても、畑作りって、結構大変ですね。
すぐに腰が痛くなってしまいました。
それにしても、一人暮らしは気ままでいいですね。
食事のときに相手がいないのは寂しいですが。
うわー。
畑が雑草だらけです。
これ全部私一人でやらなくちゃいけないんですか。
土とともに生きる生活は、前途多難です。
また母から電話がありました。
私がまた引越ししたことを言うと、落ち着きがなさ過ぎるといわれました。
ふう。
畑仕事の後の風呂は、いいですね。
夜には、アダムに電話をかけます。
アダムは今では就職して、仕事が忙しいんだそうです。
そんな感じで、のんびり夜をすごしていたら。
家の前に、するすると真っ黒なリムジンが止まりました。
私は呼んだ覚えはないのいですが。
リムジンから出てきた人が、私に向かって言うじゃありませんか。
「お前がアリエルだな! ようやく見つけたぞ! 引越しばかりしやがって」
「何のことです!?」
「ごちゃごちゃ言うな! 調べはとうについてるんだ!」
「あいた」
強く押されました。
この人は、学内警察かなにかでしょうか。
手錠をはめられました。
私、何か悪いことをしましたか?
しょっ引かれて家の外へ。
あ……畑に雑草が生えてます。
帰ってきたら、すぐに引っこ抜かなくては。
リムジンに乗せられました。
そして、私たちは暗い夜の闇の中へ消えました。
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