「とどのつまり、お前は僕か信也か、どっちが一番好きなんだ」
二人がご飯を食べてます。
「えー、そんなの決められないよ。真一君だって、そうじゃないの? 私と湊ちゃんと」
「いや、さ。それはまぁ……」
「私は大学を出たら、仕事を探して、好きな人の子供を産んで、楽しく忙しく生きていくつもりなの。曾おばあちゃんみたいにね」
理香の将来設計は、本人の中では完璧な様子。
「お前、はっきりしてるなぁ……」
さすがにこれでは信一も、理香にどちらか選べなんて、言えっこありません。
そのまま二人は、食後の運動へ。
最近、ちょっとばかり運動不足でしたからね。
一方信也は、自室で一人日記を書いていました。
「理香ちゃんと仲直りしたいなぁ……」
ちょっと気がふさぐ。
そんなときは、
久しぶりに家族と会ってみるのもいいかもしれません。
ということで、富永家の皆さんをご招待。
「お兄ちゃん、来たよ~!」
「皆、ようこそ!」
「なんか緑色のかわいい子が二人も来たぞ……」
あわてて鏡でチェックする信一。
ちなみに、アンドリュー教授、まだ居座っていました。
緑の煙が出ていますが。
空は早速学食。
「お兄ちゃん、いつもこんなの食べてるのかぁ」
その後は、お父さんとチェス。
「大学って、面白そうなところだね!」
もうじき空達も通うことになりますよ。
湊は、また瞑想していました。
「悟りが見える……!」
「むーん」
「はいっ」
……え? 浮いた!?
分かりにくいけど、宙に浮かび上がりました。
さらには。
ぶぉんっ
あっという間に屋内に瞬間移動。
鍵のかかった部屋にだって……、
瞬間移動。
湊が人を超えた瞬間です。
本当に、悟りを開いちゃった?
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