夜が明けました。
僕の予想に反して……、
昨日行方不明になったはずの父が、何事もなく、いつものようにパソコンに向かっているのを見つけました。
昨日のあれは、なんだったんでしょうか。
僕は夢でも見ていたんでしょうか。
父はいつものように作り置きしていた朝食をとり、
執筆をして、
眠りました。
ところが翌朝。
何か父の様子が変でした。
ちょっと太ったような……?
しかも、ちょっと起きていただけで、すぐにまた布団にもぐりこんでしまったのです。
食事の量も増えました。
「父さん、今日はずいぶんと食べすぎじゃない?」
「そうか? 腹が空いて仕方がないんだよ」
まさか食べ盛りでもあるまいに。
「もしかして、中年太り?」
「そうかもしれないなぁ」
それにしても、父のあの服は、どうにかならないのでしょうか。
服装の趣味まで変わってしまったようです。
その日の晩は、激しい嵐でした。
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