「信一、飯にしような」
生涯願望をかなえるため、圭子が職に就いたので、育児に家事に店番にと八面六臂の大活躍です。
「え~と、ミルクを飲ませたら寝かしつけて、台所の掃除と、店にお前の古新聞の整理と、請求書の支払い……」
お仕事たくさん。
その上、
敦のお腹がでっぱり気味だったので、ダイエット。
「いーち、にーぃ」
「さぁぁぁぁん。き、きつ……」
がんばって下さい。
この忙しさ、自給自足生活に比べれば、まだましなほうです。
あら、佐武弘美ちゃんがお店に来てくれました。
すみません。ただいま店主が取り込み中につき、お店は放置プレイになってます。
おもてなしできなくて、ごめんね。
ダイエットの後は、友人に電話。
「暇だったら店にこいよ。テレビあるからさ」
あ……、信一から緑の煙が……。
オムツ取り替えなきゃ。
ところがお店でも。
「はっはー! ひかかってやんのー!」
男性客が弘美ちゃんに「不快なことをする」を。
「このくそ忙しいときに、騒ぎを起こさんで下さい」
「ユーモアだよ、ユーモア」
二度と来ないでね。
「はい、おまたせ」
やっとこさオムツ替えです。
「じゃ、ちょっとだけ父さんと遊ぼうか」
暇が出来たので、すかさず息子との親子交流です。
「ほーら高い高い!」
敦がダウンした後は、圭子の出番です。
仕事帰りで疲れているのですが、そんなことを言ってる場合じゃありません。
翌日、佐武礼治がお店に来てくれました。
いらっしゃいませ。
今なら、ちゃんとおもてなし出来ますよ。
他のお客さんもカウンターに座って、今のお店は平和そのものです。
礼治、何か飲んでいく?
礼治だけかと思ったら、外に真理も来ていました。
夫婦で遊びに来てくれたんですね。
真理、敦のギターにチップを払ってくれました。
ありがたや。
皆カウンターについて。
飲み屋さんらしくなってきましたねぇ。
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