三年生後期です。
理香と信一の仲のよさは相変わらず。
「なんか人生観180度変わった感じ? 今まではお金より愛だと思ってたけど、逆かもしれない」
ロマンス願望から財産願望に変えましたからね。
「アイはやっぱり、たくさんあったほうが楽しいと思うけど?」
湊だけロマンス願望のままです。
勉強の合間には、皆で畑仕事。
ちょうどいい忙しさが続きます。
そんな中、みんなで食卓を囲んでいたとき。
「理香」
「なあに、信一」
「パフェ食べに行きたいよねぇパフェ。聞いてる?」
「提案があるんだけど」
「わぁ! これもしかして?」
「あ……」
「……」
「そ、婚約指輪」
「きゃー!」
「すごいよこれ。すーごく光ってるよ!」
理香、思わずひょっとこ口。
「はめてみてごら……あっ」
箱は、いらないそうです。
後ろにポイ。
「湊、ほら見て!」
「よかったわねぇ」
婚約で強く結ばれた二人。
幸せそうです。
しかし信也にとっては……。
プールでの喧嘩で二人に腹を立てていた彼。
理香と喧嘩したのも、彼女のことが好きだったからで。
「アイっていいもんだわよねー。このチリコンカルネおいしぃ!」
「……」
信也、このままでは死んでも浮かばれないか……。
PR
トラックバック
トラックバックURL: