夜になって。
いらっしゃいませ……って、この子ティーンですね。
飲むのか?
ギターへ直行。
それ、お店の商売道具なんだけどな……。
しかも、予想に反して、かなりうまいじゃないですか。
お客さんのお姉さんも、見てますよ。
生気の抜けた目をして。
やる気なさ過ぎでしょ。
「はい、ブレンドですよ」
「ありがとう」
カウンターもちょっとだけ賑わってきました。
二人だけだけどね。
「そろそろ寝るかなっと……」
夜の間も、店を開けっ放しにしてみることにしました。
こうしてたくさん飲み物を用意しておけば、お客さんも好きなときに飲めますし。
後はお客さん同士が、テレビ見たり会話したりしてくれれば、いいですしね。
が、しかし。
「お嬢さん、ここに何かついてますよ」
「?」
ぴん
「ふが!?」
ああ、お客さんが「不快なことをする」を。
「他のお客様にちょっかい出す方は、お帰りください」
「あら、遠慮しなくていいのに」
性格の悪いお客さんを野放しにしておくと、さっきみたいなことが起こりますね。
店を開けっ放しにするのは、危険かなぁ。
しばらく、お店のほうを観察することにしました。
用意している飲み物に、早速飛びつくお客さん。
とと……。
またいさかいですか。
どうやら男性客にちょっかいを出して、逆に泣かされてしまったらしいです彼女。
彼女はその他にも問題行動が見られたので、性格が悪いとみえます。
ブラックリストに載せたほうがいいかも。
やっぱりお店を放っておけない。
圭子さんが体調をおして、お店に出ました。
お店に出たとたんに膨らむお腹。
「わぉ! やっぱり妊娠してたんだ」
とりあえず、ギター演奏でも。
おや、妊婦さんのお客さんが来ましたよ。
「アルコールはよくありませんから、何か別のものを用意しますね!」
「ありがと。お互いお腹が重くて大変よね」
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