「がつがつがつ。げぷっ」
だらしない性格なので、相変わらず食べ方の汚いアンネッタ。
「ふぬふぬふぬ。んまい!」
礼治と真理は婚約しましたが、レニとアンネッタもそろそろ。
今は、そのタイミングじゃあ、なさそうですね。
(あー、どうしようかなぁ。アンネッタと二人きりになれないかなぁ)
「あ、ほらレニ。ラマだよ。クイズ番組に、ラマが出演してるよ」
「家の大学のラマって、けっこう有名人なんだね」
「ほんとほんと」
談話室には、アランとおかっぱがいて、二人きりにはなれないし。
ムードとしては最悪ですね、ここは。
というわけで、屋上に呼び出しました。
「アンネッタ! これ僕の気持ち!」
「受け取って!」
「わお!」
燦然と輝く婚約指輪です。
「えへへ、はじめて見たな~。よいしょっと」
なにげなーく、指輪をつまみ出すアンネッタ。
「どうかな? 似合う?」
「似合うよ! サイズもぴったりだよ!」
レニも、だてにアンネッタを四六時中付け回しているだけじゃありません。
事前にしっかりと、指輪のサイズも調べ上げてました。
はい、おめでとう。
これで二組のカップルが正式に出来上がりました。
となると、残るのはカミーラ、圭子、アラン、敦です。
「レニさんどこかなぁ。屋上かなぁ?」
あ、また真理がレニを探してますよ。
翌日、朝食を一緒に食べる圭子と敦の姿が。
この二人なんか、よさそうですね、と思っていたら。
どこからともなく、誰かが恋に落ちる音が聞こえました。
恋に落ちたのは誰……、って、何事だ?
カミーラの事情に恋に落ちたマーク。
もう片方は、どうやら喧嘩の渦中にいるらしく。
あ、見えた!
「うおらぁぁ! カミーラは俺のものだーー」
「だまれ、この猿野郎!!」
カミーラを取り合って、喧嘩ですか?
べちべちべち
アラン、一体いつの間にカミーラに手を出したんだか。
「うわー、アラン、がんばってー!」
カミーラ、乙女の祈りです。
「どうだ!」
やっぱり恋人の応援は強いですね。
アランが勝ちました。
晴れて二人はカップルです。
でも、婚約はもう少し先にしときましょう。
「で、何? え? 俺達あまっちゃったの?」
「みたいだよ~」
この二人がくっつくのはいつのことなんでしょうね。
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