信一とのデートから帰ってくると、さっそく信一から電話が入りました。
(理香ちゃん、今日は本当に楽しかったよ)
「うん。私も」
ちょっと……。
今デートに行って来たばかりでしょうに。
「理香、今日は誰とお出かけしてきたの?」
「三田信一君」
「ふーん……」
なんとなく、娘の動向が気になる礼治。
気になりすぎて、うっかりトイレを詰まらせてしまいました。
責任とって、ご自分で直していただきます。
そうこうしていたら、また電話が鳴りました。
理香が出てみると、信一のお父さんから。
しかもこれ……。
何であなたが、理香と楽しいひと時を過ごさなきゃいけないんですか……。
「信一君なら、安心だね!」
「はぁ? なに心配してるのよ、パパ」
友人の息子ならと気を許す礼治。
「さーて、明日は誰とデートしようかな♪」
一人じゃ満足しないロマンス願望。
もちろん、次なる相手もすでに物色済みです。
礼治も、娘のデート相手を心配するより、娘自身の行動を心配したほうがいいのでは。
さて、翌日はいよいよ慧の誕生日です。
またまた、一族郎党を集めてお祝いパーティー。
「皆、慧のために集まってくれてありがとう!」
実は、内気な慧は恐れに「パーティーをする」があったんですが。
気づかなかった。
ごめんね。
「じゃあ慧、ろうそく消すよ、ふぅー!」
「ああん! 僕がやるーぅ!!」
さあ、慧、成長のとき!
どんな子供になるかな。
きらんと光って……、
こんなになりました。
「見て見て! 僕こんなにおっきくなったよ!!」
そして成長した慧が真っ先にやったのがこれ。
望遠鏡で、覗き。
……将来が心配ですよ。
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