ピンポーン♪
ソナは命知らず兄妹に、朝食をたかりに行きました。
しかし、その腕に抱いているのは?!
「家の外に赤ちゃんが落ちてたんだけど、多分あの二人の養子よね……」
せめて家の中に入れてあげて……!
この兄妹、また子どもを引き取ったんですね。
養子マニア?
さて、姉妹の家にもベッドと冷蔵庫が付いて、最低限の生活が送れるようになりました。
ここいらで、「お世話になった皆、ありがとうパーティー」を開きたいと思います。
招待客は、いままでベッドや食事をたからせてもらった家族の皆さんと、たまたま知り合った人達です。
ルニのギターで踊ります。
もちろん今日のVIPは下村パティさんですよ。
さんざんベッドを使わせてもらいましたからね。
下村さんのお嬢さんの姿がないと思ったら、公園入口で命知らずなお兄さんと会話中でした。
邪魔しちゃいかんかな?
踊っていただけでしたが、パーティーは大成功!
今後も何度か開催して、皆で楽しくすごそうと思います。
しかしその日の夜……。
お別れは意外と早く来た。
明日はお別れパーティー開催決定ですね。
ちなみに、ルニは墓場でギターを弾いています。
幽霊からもチップを取れたら、深夜でも儲けられるかなーと思って。
「サンクス!」
おお! チップくれた!!
昼は公園、夜は墓場で大もうけできますね。
さて翌日は下村さんのお別れパーティー。
メンツは昨日と一緒です。
携帯炉に付属している椅子が大活躍ですね。
でも何人かは、家の中のトイレやバスタブに腰掛けて食べていますが。
「私、散らかってるのは我慢できないの」
エーナさん、きれい好きなので率先してお片づけしてくれます。
もしかして友達として家に招待したら、メイドいらず?
一方、命知らずなお兄さんは、炉の火で遊んでいました。
どこまで手を近づけられるか、挑戦?
着火しないで下さいよ~。
「あちち、あちちっ」
火と遊ぶのはいいけれど、もっと人と絡んでください。
妹まで……。
「兄貴よりも、あたしの方が命知らずなのよっ!!」
「あなた達、そのうちサーモンみたいにグリルされちゃうわよ」
「大丈夫大丈夫」
「きゃっ!」
ほら、火傷した。
この兄妹、いつか火事を起こしそうで怖い。
ある朝の新聞で、
「命知らずな住人、自宅に放火? 全焼した家屋から複数の骨壷発見」
とかいう見出しは読みたくないですよ。
「エーナちゃん、お掃除してくれてありがと」
実はベッドメイキングもしてくれていました。
お礼を言っておきます。
今後もお掃除のお世話になるつもりだし……!
「気にしないで。
つーか、あんたもジャガイモみたいにタワシで磨いてあげようか?」
「いやんっ! 冗談きついんだからっ」
(冗談じゃねぇ……!!!)
ソナの両脇から立ち昇る緑の煙で、エーナさんの顔がかすんでます。
ちなみに後ろのおばあさんも緑の煙を上げていたので、きれい好きな彼女にはかなりきついシチュエーションでしょう。
パーティーはささやかな成功でした。
菜園の手入れで今日は終わりそうですね。
翌日、パティさんの記事が新聞に載っていました。
寂しいなぁ。
家庭菜園ですが、どうもたくさん植えすぎたらしく、二人がかりでも手入れだけで半日以上つぶれることが分かりました。
釣りやギターも楽しみたいので、ころあいを見て規模を縮小しましょう。
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