理香、一人でお出かけすることにしました。
一人で、というのにも理由があるんです。
待ち合わせ。
「まだかなー。ちょっと早く来すぎちゃったかも」
来ました。
以前自分の絵を描いてもらった、画廊のオーナー、オレストさんです。
「今日はどうも」
「あのー。もしよかったら、また私の絵を描いてほしいんですけど」
「ん~。でも君は一回描いたしなぁ。前とあったときと、あんまり変わらないよ、君。背は高くなったけど」
しかし、今回の理香の本命はこれ。
ぜひともオレストさんの力を借りて、大人の女性にステップアップしたかったのです。
「よっぽどのことがなければ、二枚目は描けないよ」
「よっぽどのことがあればいいんですね」
「ところで、私の叔母とはどういう関係なんですか?」
「ただの友人だよ。それ以上でも以下でもない」
実際にそうです。
食後、嵐の中、ダウンタウンのプール&スパへ。
雷がすごいですね。
オレストさんにキスをしたら、ようやく赤いハートが点灯。
さあ、ここからが本番です。
理香だってロマンス願望の端くれ。
目的のためならば、嵐の中でもホットタブに入るのを辞したりしません!
いつ雷が落ちるかと、ビクビクものですが。
いい雰囲気の中、というか大嵐の中、オレストさんを抱き寄せて……。
いただきました。
これでようやく、理香も大人の仲間入りです。
おや、雨も上がりましたね。
それでは今日はこの辺で、さようなら。
PR
トラックバック
トラックバックURL: