さて、十代になった慧ですが、
こんな感じで、なんとなく頼りないお坊ちゃん風です。
まあ、君に力強さを求めたりはしないけど。
「毎日毎日、よくネタが尽きないと思うんだよね。この数学の問題」
ネタが尽きないってのは、羨ましいですよ。
料理をすれば、指を切る。
「さくっていっちゃったよ、さくって……」
その父は。
落ち葉焚きをしようとして、火事を起こす。
「うわぁ! 火が! 火が!」
無事鎮火。
とかって、まだ焼けた後も暖かいうちから、別の落ち葉に火をつけようとしてます、礼治。
懲りないね。
さて、騒がしい家からしばし離れることにしました。
今日は慧の初デートの日です。
お相手は、三田家の玲子。
お似合いだと思うんですけどね。
まずは一緒に夕食などをと思って、カウンターの席を頼んだんですが……。
席、どうしてこんなに離れてるの?
慧、ひそかに玲子に避けられているのか。
「……僕何かまずいことしたのかなぁ……」
その距離感が、どうしようもなく悲しいです。
一緒に夕ご飯食べにきているのに。
大声で会話しながら夕ご飯を食べていると、真美叔母さんが隣に来ました。
「慧、あんた一体誰としゃべってんの? 席遠すぎない?」
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