「やっぱり自宅でゆっくりお風呂に入れるのって、いいものね~」
少しずつ家具が揃ってきて、居心地の良くなった自宅です。
ソナは誰とも交流せず、家庭菜園と釣りの日々。
「ちっさ!」
これじゃ、腹の足しにもなりませんね。
海でも釣り。
美しい景色を満喫していますが、やっぱり誰かと話さなくっちゃ。
「ぶよぶよ……」
くらげが釣れました。
これを手土産に、命知らず兄妹世帯にでも遊びに行ってみる?
「こんばんわ~!」
「いらっしゃーい!!」
グッドタイミング!
窓から食事の用意をしているお兄さんの姿が見えますよ!!
しかも「秋のサラダ」じゃありませんか。
ベジタリアンなソナも、これなら食べられます!
「命知らずなのに、気が利くんですね」
「……あなたの訪問は予定外だったんですけど」
翌日は墓場に釣りに出かけました。
おじいさん、近いよ。
池の中に突き飛ばされないかとヒヤヒヤしたのですが、
背後でおばあさんと口論を始めました。
姓が同じなので、奥さんか兄弟かでしょうか。
ベンチで本を読んでいる男性も、家族らしいですが。
が……、
「こんの分からず屋がぁっ!!!」
「なにするんじゃぁぁっ!!!!」
そんな所で喧嘩しないで……。
「ひ弱っ子めがっ!!」
じいさん敗北。
この後も再度、ソナの背後で喧嘩が始まるのでした。
「ねえ、朝早くからどこ行ってたの?」
「墓場で、老人のデスマッチを見てきたわ」
昨日釣ったくらげを携帯炉で焼いてますが、見た目が魚の切り身です。
悲しいです。
くらげの姿焼きが見たかったのに。
「あわわっ?!」
くらげに着火!
何とか火は消えたものの。
「すっごい苦い……」
ルニはギターで稼ぐことができるようになりました。
「いいね!」
「あら、嬉しいわ」
しかしギターの稼ぎぐらいでは、請求書が払えなかった……。
床材はがしてお金を作ろうかしら。
クッキーのレシピとかの本を買って、資金がなくなっていたんですよね。
幸い、直後にスキルチャレンジが来ました。
どこぞでプレゼン講習会をして、報酬が手に入ったのでそれを支払いに当てました。
相変わらず、綱渡り生活。
いっぽうソナは、ゴシック邸の庭の池で釣り。
もちろん、不法侵入です。
「釣りの成果はどうだった?」
「家の人に見つかって、夕食に招待されちゃった♪」
「……あー、けっきょく夕食を釣ったわけね」
食べるものは食べてきた、ちょっぴり不幸属性な姉ソナ。
高い魅力スキルで、どうにか町の人々との良好な関係を維持する世渡り上手な姉妹です。
そうそう。浴室の電気を1つ、ベッドルームに持ってきました。
ようやく明るい場所でまったり読書できます。
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