探偵になってから、時間に追われることはなくなりました。
だからと言って生活が豊かになったかというとそうでもなく。
またシンク壊れちゃった。
ガーデニングは毎日やれるようになりました。
探偵業が行き詰まれば、野菜売って生活できるかな。
料理スキルも地味に上がっています。
あえてスキルアップを狙っていかず、生活しながらあげていくほうが楽しいな。
さて、庭に置いたノームも好き放題やってます。
こんな人里離れた湿地帯では、彼を迫害しにやってくる意地悪なシムもいないでしょう。
巧さんも仕事が忙しいので、ノームをける暇もありません。
宙を飛ぶホットケーキ。
優雅な朝食をとったら、張り込みに出かけましょうか。
で、やってきたのはスクラップ置き場。
ここ、ベイレス記念ゴミ捨て場とあるのですが、ベイレス家と何か関係があるのでしょうか。
すごいところです。
ベイレス家、いったいどれだけの秘密をもった家系なんでしょうか。
巧さんがライトバン欲しいと言っているようですが、あの小さな家に駐車場なんて作れません。
そもそもまだ車を買うほどお金ないし。
巧さんが相棒欲しいみたいなこと言ってますが、あなたは「一匹狼」じゃなかったんですか。
張り込みをしていると、独り言が多くなるようですね。
場所を変えてみました。
あ、そこ、じっと見ないで。恥ずかしいから。
(ファン・デアラーさん、いったい何を……)
巧さんの目の前で、密談をする怪しい二人。
話の内容なんて興味ありませんが、とりあえず後で報告書つくっときましょう。
さて、いつのまにやら巧さんがセレブになっていました。
探偵業でこれはまずいです。
特にこうやって人んちの郵便受けを勝手にあさったり、
ゴミ箱あさったりしている時は……。
げ、見つかった!
見つからないよう、わざわざ午前1時以降に郵便受けとゴミあさりしてたのに!
「お宅この家の人? ちょっと俺と話そうか」
「え?」
このまま家に帰すわけにはいきません。
無理やりお話して、友達になっておきます。
でないと、どんな噂を流されることやら。
「くそ。夜が明けるぜ」
結局5時近くになってしまいました。
先ほどの男性とは友達になっておきましたが、夜中にゴミ箱あさっていた怪しい男とよく友達になれるものだ。
依頼をいくつかこなしていたら、またノームが一人(一匹?)増えました。
もう一体の彫刻ノームは、委託販売所で売っていたのを衝動買いしたものです。
本当はカメラが欲しかったんだけどな。
「なんか昼夜が逆転してきたな……」
ゴミあさりを誰にも見つからないようにやりたいので、どうしても午前0時が活動時間になってしまいます。
午前7時に就寝。不健康だなぁ。
「兄ちゃん、最近仕事どうよ」
「ヴァンパイアを兼業してもよさそうな生活スタイルだよ」
それにしても、この張り込みの不自然さはどうにかならないものか。
街中でも、人里離れたところでも、目立ちすぎています。
(怪しいやつ、来ないな……)
巧さんより怪しい人は来ないと思います。
あまりに人が来ないものだから。
物乞いになってもいいや、なんて気分に。
巧さんがその覚悟なら、プレイヤーは一向に構いません。
でもホームレスプレイは、以前にやりましたからね。
事務所に戻って報告書作成。
「今日も誰にも会わなかった……と」
そんなある日、またしても探偵らしからぬ依頼が。
恋なんて。巧さんもまだ恋人いないのに。
「で、あんたが依頼者のウェイ・キーンね。
この間、スポーツクラブでファン・デアラーと手紙交換してたよな?」
「よくご存知ですね」
すごくまじめそうなビジネスマン風の男ですが……。
え? バック・グリーンが好きなの?
でも、バックって、男の人の名前っぽいですが。
ええ、なにこの聞き込み捜査。
気が進まないなぁ。
ためしにウェイさんのパートナーをお聞きしてみました。
確かに、まだ恋人はいないようですが……。
まあいいか。仕事に入りましょう。
「お聞きになりました、奥さん? ウェイ・キーンに好きな人ができたって」
「まあ、誰? 誰?」
アンナ・リザさんにさっそく聞き込み。
バック・グリーンの好きな相手は生き物に違いありません、って……。
投げやりな回答すぎる。
ところでアンナさん、派手なお友達とご一緒でした。
彼女にも尋ねてみたんですが、アンナさんと同じご返答。
「小腹がすいたから、なんか食わして。
ついでに、あちらのレディー達にも同じものを」
「……探偵かと思ってたけど、ヘルパーの人だったの?」
酒場にいた別のお客にも、バックのことを聞いてみました。
うん。しごくもっともなご意見です。
翌日。
彫刻ノーム、お前、二人に何をしたんだ!
「というわけで、バックが好きになるのは生き物だから、あんたにもチャンスがあるこった。
バックが二次元好きじゃなくてよかったな」
「……そう……ですね」
巧さんの床下で、ノームがノームにのされている頃、巧さんはウェイ・キーンに捜査のご報告。
あとは一人で頑張って。
「ふー、やれやれ」
仕事が終わったので、久しぶりに学校の校庭に来てみました。
「こーいう感じでなら、俺も運動場の監視員の仕事、つづけられたのになぁ」
今更そんなこと言っても、遅いですけどね。
おや?
麗しのギリアンさん、こんな所へ何をしに?
おっと! 謎のモヒカンと密談を!
張り込みの仕事はつらいものです。
身近な人の黒い一面を発見してしまうのですから。
「はぁ。まさか、あのギリアンさんが……」
残念ですが、報告書を警察に出しておきます。
しかし探偵業をしていると、街の住人が侵す犯罪が次々と明るみに出てきますね。
そのうち、経歴の白い人、いなくなるんじゃないかな。
「まあシムってのは、日の当たる面があれば、当たらない面もあるもんだよな。
……ラマズ、最近ボロ負けしすぎだわ。監督首にしろよ」
「よお、カメラ入荷してる?」
「ねぇよ」
「えー。いつ入荷すんだよ。探偵業で携帯の写メだけじゃ仕事になんないだろ」
後ろの男女、巧さんが店に入る前からずーーーーーーーーーーっっといちゃついてました。
男性の下の服装があり得ない気がします。
恋は盲目ですね。
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